複雑で覚えやすいパスワードの作り方

システムの管理では幾つものパスワードが必要になる場合があります。

パスワード自体は長く、複雑で、他と異なるものが良いのですが、管理者ともなるとユーザーの目の前で管理パスワードを入力するシーンも多いので、完全にランダムだと忘れ易い、間違え易いという問題が出てきます。

現在ではパスワードの長さは8桁以上が推奨されます。

そこで、複雑だけど覚え易いパスワードの作り方、「一例」を書いておきます。

1)好きな小説のフレーズから単語の頭を小文字で取る

例えば、川端 康成の「雪国」冒頭

「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」

これを分解すると「tonneruwo nukeruto sokowa yukigunideaxtuta」

ということで、 “tnsy” という文字が取得できました。ここは小説のフレーズさえ覚えれていれば再現できます。

例: tnsy

2)会社の電話番号、個人の携帯電話番号、自宅電話番号などから番号を取る

電話番号をパスワードに使用しないのはお約束ですが、パスワードの一部に使用するのは覚え易く桁数を増やし、文字種として数字を入れることにつながるので有効です

例: “5844

3)会社名、個人名、の先頭文字を「大文字」でとる

ピクチャーコード株式会社の場合は”P”

個人用ID、仕事用IDなどで使い分けるのも良いです。文字種として大文字を使用します。

例: P

4)特殊記号を一つ決める

昨今のシステムでは特殊記号を混ぜることを要求するシステムが増えてきました。そこで下記から一文字を決めておきます。比較的多くのシステム・サイトで利用できる特殊文字です

@%+/!#$^?;,()[]~-_

例:&

5)接続先の情報から2文字を小文字で取得する

接続先毎にパスワードを変更するので、接続先の名前から2文字を小文字で取得し、アルファベット順で次、或いは2つ後の文字にずらします。

例えば、
DropBox = dとb = eとc
Google = Google login = gとl = hとm
Apple ID = aとi = bとj
マシン名 ad01.corp.picturecode.co.jp = aと1 = bと2

例:Active Directory = aとd = be

6)これまでに作った文字を自分で決めた順番で組み合わせる、数字は前後に文字か記号を挟む

大文字、小文字、数字、特殊記号はまとめた方が入力デバイスが制限されている場合、便利になります。例えば十字キーのみで入力する場合は文字種をバラバラにすると切り替えが大変になります。

5)の接続先毎に異なる文字はパスワードの前後に配置するのは避けてパスワードの中程に入れてください。

tnsybeP5844&

これで12桁の複雑な文字種を使った接続先ごとに異なる比較的覚え易いパスワードが完成します。

このパスワード作成方法で一番弱いのは5)の接続先毎に異なる文字部分です、2文字だけだと同じパスワードが生成される可能性があります。さらに複雑にする場合には、接続先の情報から取る文字数を3とか4にするのが良いです
例:Google = Google Login = golo = hpmp

要はルールを決めて作成するということです。

こちらはあくまでも一例ですが、ご参考までに。

なお、念のためにログイン先、ID、パスワードを鉛筆で書いて振動の少ない安全な所に保管しておくことをお勧めします。長期保存を考えると紙は中性紙が良く、インクに比べて成分が長期安定している黒鉛の鉛筆を使用するのが良いと思います。しかし鉛筆は擦れに弱いので、振動の少ないところに保存する必要があります。

パスワードは絶対にワープロやテキストエディターなどで書かないでください、

 

さらにパスワード管理を徹底するには

さらにパスワード管理を徹底したい場合は、専用のパスワード管理アプリを使用することをお勧めします。

有料、無料のパスワード管理アプリがありますが、その中でも「1Password」など実績と人気があります。

ログイン先毎にランダムなパスワードを生成し、その情報を暗号化して記録します。

1Passwordのマスターパスワードさせ覚えておけば安全に管理することが可能になります。

Mac App Store 「1Password」(買い切り)
https://itunes.apple.com/jp/app/1password/id443987910

1Password ホームページ(サブスクリプション)
https://1password.com/

有料になりますが、無料のアプリの中には信頼性が今ひとつ弱いものも多く含まれているので、こちらをお勧めします。アプリ自体は日本語化されています。